2011年1月17日「“木の家”耐震改修大勉強会 in 神戸 」 行ってきました
今年は、阪神淡路大震災から16年目の日にあたります。
早朝 五時から、1,17の集いに参加
午前5時45分
黙とう
震災で亡くなられた6,434名、
ご冥福をお祈りします。
神戸の監察医が調査した結果、
阪神淡路大震災における神戸市内の
死亡者の92%は、地震直後の14分間に自宅で亡くなっています。
この事実は、大地震の防災対策が、先ず何をおいても、
建物の倒壊を防ぐ、住宅の耐震化にあることを教えていないでしょうか?
勉強会に参加した1003名の
専門家である工務店と設計士、
それから林業関係の方々、行政関係者による
16年目の1000人宣言
近年の列島各地での集中豪雨による土砂災害は、森林面積の4割、1千万ヘクタールの人工林の手入れ不足が原因です。一方、都市では大地震が起これば倒壊する可能性が高い住宅が、未だ数百万戸も残されています。私たちは、この〈森〉と〈都市〉の間に横たわる、林業と住宅の耐震化の課題を省みてこなかったことを反省すべきでしょう。
1995年1月17日午前5時46分52秒、淡路島北部沖の明石海峡を震源とする兵庫県南部地震が発生しました。地震の規模はマグニチュード7.3。この大地震により6,434人が亡くなり、249,180戸の建物が全半壊しました。最大の人的被害をもたらしたのは、建物倒壊による圧死、窒息死でした。地震勃発からわずか14分間に92%の人が亡くなりました。
この阪神淡路大震災から、今年で16年目を数えます。震災の記憶は遠のき、風化が伝えられています。しかし、日本列島各地において近30年のうちにも予想される大地震、そしてこれから500年間にも及ぶ活断層活動期を考慮すると、今こそあの震災の記憶を呼び覚まし、その教訓に学ぶことがもとめられており、全土での耐震改修の取り組みが急がれています。しかしながら、様々な対策が講じられているものの、住宅耐震化の取り組みは、実際には遅々として進んでおりません。このままでは、同じ過ちを繰り返す可能性が大です。
私たち工務店・大工・設計士・研究者・住宅産業関係者・林業木材関係者・行政関係者等は、阪神淡路大震災から16年目の本日、この神戸に全国から結集し、〈耐震改修 大勉強会〉を開催しました。〈大勉強会〉は、全体会議と五つの分科会に分かれて熱心に勉強を繰り広げました。高齢者の住宅をいかに耐震改修するかといった難題から、地域の地震防災対策、耐震診断・耐震補強のノウハウ、自然エネルギー利用、木の家の本格改修とその制度化の問題、〈山〉と〈町〉との提携など広範囲な内容に及んで、それらに対する指針と知恵と大いなる勇気を得ました。
私たちは、この〈大勉強会〉で学び、深め合ったことを、これから地域活動に生かし、それぞれの地域において、地震災害につよい〈家づくり・町づくり〉を進めます。とりわけ住宅耐震化については、昨年(2010年6月)閣議決定された「新成長戦略」の数値目標「2020年までに非耐震化5%」――即ち「耐震化95%」を達成することに率先して取り組みます。
日本列島の、いつ、どこで発生するか分からない大地震ですが、阪神淡路大震災を機に本格化したボランティア活動の流れを発展させるため、私たちは、レスキュー隊・医療救助隊の後を受けて、大地震時には現地災害対策本部と連携をはかる〈大工お助け隊〉の結成を進めます。
半壊建物は、余震の心配がつきまといます。これを筋交いなどで補強を施すと、すぐに住めないまでも、建物の倒壊を防ぐことが出来ます。建物が倒壊しなければ、道路を塞ぐことなく、早急に改修に着手することが可能となり、仮設住宅での居住も短期間で済ませられます。
この勉強会に結集した千人の参加者は、自己に課せられた職能を十全に発揮し、以て、森林・林業再生をはかり、地震などの災害につよい〈木の家づくり〉を進めて行くことを誓います。
2011年1月17日 〈大勉強会in神戸〉参加者一同
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